寺山:
過去、日本のメディアの変遷は、新聞、雑誌を代表する「紙メディア」から、ラジオ、テレビの電波に乗せた「波メディア」に移り、そして通信を活用したインターネットの「網メディア」へとその首座は変化してきました。メディアは「紙」から「波」、そして「波」から「網」と変遷してきました。私はこれらのメディアをプラットフォームとしてビジネスをしてきました。
今から20年程前、大きな変化がありました。「iモード」の登場です。当時、ポケットベルが流行り、その機能を携帯電話にインターネットを介してコミュニケーションする「iモード」サービスがはじまりました。私は大きなショックとこの先のメディアはこの「手の平メディア」が首座になると確信した出来事であり、始まりでした。iモードの先のスマートフォンの未来構想もこの頃、キャリアから聞いていました。